ヨモギ
3月も後半となり、暖くなる日が増えてきました。川沿いなどを散歩していてヨモギの緑の葉を見かけることはないでしょうか。ヨモギは草原や土手などに自生しており、日本の低地、荒地、海岸の砂地や高山帯までたいていどこでも普通に見られる大変身近な植物です。また季節を選ばず一年中簡単に採ることができ、中でも春のヨモギは、新しい芽がどんどん出てきてやわらかいので、この時期の若い芽や葉先を食用とすることが多いのです。このヨモギを使った草もちからは春の香りが味わえます。また、ヨモギは香りを楽しむだけではありません。ヨモギは鉄分やビタミンを多く含みます。とくに鉄分は、ホウレン草の2倍以上の量です。このようにヨモギは、草もちという印象が強いのですが、実は、身近なところに生え簡単に手に入る薬草なのです。草もちはもちろん、おひたし、汁物にいれるなどして春の味を楽しみましょう。